
KAGENは
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坂田美子(琵琶)
琵琶を 10 年間半田淳子に師事。謡曲を浅見重好に、 講談を神田松鯉に学ぶ。 平家物語等の古典の他、民話や小説を題材とした 現代語による弾き語りや歌の作詞、作曲も多数。 琵琶、語り、歌による公演活動を国内外で展開。 桐朋学園芸術短期大学非常勤講師。 第40回日本琵琶楽コンクール代1位、文部科学大臣賞受賞。s
https://yoshiko.kmlw.net/ -
稲葉美和(箏)
4 歳より生田流筝曲を学ぶ。 NHK スペシャル「大地の子を育てて」 (2005 年日本賞グランプリ受賞番組)を始めとするTV、ラジオ番組等の音楽制作に参加・出演、小椋佳や ヤドランカのコンサートツアーに参加など。
邦楽器の為の作曲・編曲も多数 H.24 年度宮城道雄記念コンクール作曲部門第一位
https://inaba.kmlw.net/ -
ジャック・リー・ランダル(影絵)
富山を拠点に全国各地で活動する、影絵・人形パフォーマー・クリエイター。UVERworldのPVや「世界ふしぎ発見!」、立川志の輔師匠の落語での影絵映像、新日本フィルハーモニー交響楽団、紺野美沙子さんの朗読座との共演のほか、琵琶と箏の和楽器+影絵ユニット「KAGEN」としても活動。各地の小学校、保育園、幼稚園などで英語を交えながらの影絵公演も行っている。
www.shadowworks.co.jp -
広田郁世(影絵)
日本画家。 舞台演出、美術、企画などでも活躍影絵・人形劇団 mao company を主宰し、 人形製作、操演、影絵の原画を手がける。
富山県射水市在住
KAGENの誕生
日本に興味を持ったきっかけは小泉八雲の「怪談」でした。その怪談の中で「耳なし芳一」を読んだ時に初めて琵琶という楽器の存在を知りました。物語を語るための楽器があることに感動しました。そして、「怪談」にもあるように、熟練した琵琶奏者の手にかかると、世界を創り出し、強い感情を引き起こすことができるのです。
しかし、実際に日本に来てみると、琵琶はどこにも見当たりませんでした。そんな中、ある日、坂田さんからメールが届きました。よくお世話になった共通の友人(恩人?)が、私のことを彼女に話し、私の連絡先を教えてくれたのです。
彼女は私にCDを送ってくれたので、初めて琵琶の語りを聞くことができました。最初のトラックは坂田さんが現代日本語で語った「鶴」でしたので、古文に慣れていない私のような非ネイティブスピーカーでも簡単に理解できました。その話を聞いて、琵琶の力を本当に理解することができました。
富山では、日本画家・デザイナーの広田さんと一緒に仕事をし、影絵をしていました。広田さんとは、私が日米合作企画で操り人形師として初めて日本に来たときに出会いました。坂田さんと会い、彼女は私たちを素晴らしい箏奏者である稲葉さんに紹介してくれました。そして、KAGENが誕生しました。
KAGENでは、幅広い公演を行い、伝統的な物語を新しい形で表現してきました。怪談、恋愛物語、コメディなど、多彩な物語を演じてきました。私たちの公演を観る人々には、物語の中に没頭し、和楽器の美しさと力強さを感じてもらいたいと願っています。
日本に来て以来、和楽器に魅了されてきました。今では、素晴らしい音楽家である坂田さんや稲葉さんと共に、私の拙くて思いつきの棒人間の絵コンテを現実のものにしてくれる広田さんと一緒に演奏できることは、夢の実現です。
ジャック